こんにちは
元NHKキャスター・相澤静アナウンススクールの相澤静です。
今日と明日のテーマは、「具体的に話すコツ」です。
多くの受講生と接して「具体的に」ということがいまいち理解しにくいのかなと感じています。
また、私自身も経験がありますが、自分では「具体的に話しているつもり」「具体的に書いているつもり」でも、実際は核心部分にいくまでの前置きが長かったり肝心な部分が具体的でなかったりします。
今日は、「具体的に話す」ということについて例を挙げながら見ていきたいと思います。
まずは、多くの方が間違いやすい例から見ていきましょう。
はじめに、骨格です。
趣味は「浴衣づくり」。
この浴衣づくりの話をするときのストーリーの骨格は
裁縫が得意浴衣づくり今年も製作中浴衣・着物文化に興味・関心を持つようになった
この骨格を元に具体的にしていくわけですが・・・
多くの方がやりがちな間違ったストーリー展開は
裁縫が得意。趣味は浴衣づくり浴衣づくりを最初に始めたのは小学生のとき、家庭科の授業で習ったのがきっかけ一緒に暮らしている祖母と一緒に浴衣を作るようになった学校が終わって帰ってきてから夕飯までの時間、祖母と居間で浴衣づくりをしていた祖母には浴衣づくりの基礎を教えてもらい、このときから毎年自分で着る浴衣を作っている今年は記念すべき20着を作製中
一見、具体的に話しているように見えますが、実は「おばあちゃんと浴衣づくりをした思い出」に話がすり替わってしまっているのです。
では、肝心な部分を具体的にするとどうなるか、その例を見ていきましょう。
裁縫が得意。趣味は浴衣づくり数ある裁縫の中でも浴衣を選んだのは、自分自身が浴衣が好きという理由から浴衣を着ていると姿勢が良くなり、気持ちも引き締まるなにより生地の柄や肌触り、風合いがたまらなく好き浴衣を通して日本の浴衣文化・着物文化に関心を持つようになった浴衣の良さを広めたいと思い、現在は浴衣を作るだけでなく、浴衣のイベントも開催している
同じ内容でも、伝え方が違えば受ける印象もまた違います。
あなたは「具体的に」の意味を勘違いしていませんか
もう一度、自分が考えたエピソードを見直してみましょう
明日は、具体的に話すためのテクニックについて、お伝えします。
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