こんにちは
元NHKキャスター・相澤静アナウンススクールの相澤静です。
昨日に引き続き、「具体的に話すコツ」がテーマです。
具体的に話すためには、自問自答を繰り返すことが大切です。
ひとつの質問に対して答える、またその答えに対して質問して答える・・・これを繰り返していくことで、ストーリーが具体的になります。
「趣味は浴衣づくり」で見てみましょう
Q. 趣味はなに
A. 浴衣づくり
Q. なぜ、浴衣づくり
A. 裁縫が得意だから
Q. 数ある裁縫の中で、なぜ浴衣づくりを
A. 自分自身が浴衣が好きだから
Q. なんで浴衣が好き
A. 浴衣を着ていると姿勢が良くなり、気持ちも引き締まるから
Q. 他に理由はある
A. 生地の柄や肌触り、風合いがたまらなく好き
Q. 浴衣を作るだけが好き
A. 浴衣を着るのも好きでよく着ている
Q. 浴衣の良さは
A. 浴衣は日本の文化だと思う。浴衣づくりを通して日本の浴衣文化・着物文化に関心を持つようになった
Q. 浴衣の良さを広めたいと思う
A. 良さを広めたくて、今は浴衣を作るだけでなく、浴衣のイベントも開催している
このように、自問自答していくと、ひとつの質問に対してより具体的な答えが出てくるのです。
もうひとつ、分かりやすい例を挙げてみます。
これは、アナウンサーの取材の方法です
ある農家の方にお話を伺います。
Q. 農作業は大変ですか
A. そうだね。大変だね。
Q. なにが一番大変ですか
A. 天候に左右されることだね。
Q. 確かにそうですね。今年は大雨が降ったり、ゲリラ豪雨が頻繁にあったり。変な天気でしたね。今年はなにか対策をしたんですか
A. 雨が多かったもんだから、水の対策はしっかりしたね。
Q. 水の対策
A. 雨水が多いときは・・・・こんな対策をしたね。
Q. それは手間がかかりますね。その作業を一日に何回やっているんですか
A. もう、朝晩、毎日やったよ。
このように、ひとつ質問をしたときに相手から返ってきた答えを「どういうこと」「なにが」「どうやって」とひとつずつより深く質問していくことによって、農作業の大変さを具体的に言うことができるのです。
ひとつずつ具体的にしていく作業。
アナウンサーになってからも求められる力です
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