こんにちは
元NHKキャスター・相澤静アナウンススクールの
相澤静です。
今日は、話し方セミナーでした
講座の前に、必ず
「人前で話すときや人と話すときに一番大切なものはなんだと思いますか」
という質問をしています。
セミナーでは、アナウンサーとして培ってきた「伝えるテクニック」を
お伝えするのですが、テクニックの前に
「伝える気持ち」が大切なんだということを伝えています。
キャスター時代、多くの中継を担当しました。
NHKでは、キャスターが自らディレクターを兼ねます。
現場で、カメラマンに指示を出し、演出を考え出演者の方々への説明もします。
リハーサルを終えた後に修正する箇所が出てくると、
慣れないうちは頭がパニックに陥ります。
それでも、なんとか修正箇所を頭の中で組み立てて本番を迎えなくてはなりません。
そんな状況ですと「伝えたい」という気持ちが薄くなってしまいます。
「伝えたい」という気持ちがほとんどない中継と、
「今日はここを伝えるんだ」という思いを持った中継。
その違いは明らかでした。
伝えたい気持ちがほとんどない中継では、局内の人はもちろんのこと、
番組を見てくださっている視聴者の方々にも
「相澤さんのこの間の中継は、なにを伝えたかったのかが
よく分からなかった」という評価でした。
一方「修正の入った台本が頭の中に入りきっていないけど
今日は絶対にここを伝えるんだ」と思って臨んだ中継は
局内の人からも視聴者の方々からも
「相澤さんの伝えたい思いが伝わってくる、いい中継だった」という評価でした。
キャスターだった6年間、このような経験をたくさんしてきました。
だからこそ、あなたに伝えたいのです。
オーディションで大切なのは、あなたの「伝えたい」という思いです。
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