こんにちは
元NHKキャスター・相澤静アナウンススクールの相澤静です。
前回に引き続き、今回も地方局の仕事がテーマです
地方局のアナウンサーは自分でネタを探して取材に行きます。
話題は、新聞・各市町村の広報誌・インターネットなどあらゆるものを使用して探します。
自分が気になる話題を見つけたら、まずは電話でお話を伺います
「どういった内容なのか」「日時はいつなのか」「取材させていただくことはできるか」などをお聞きします。
そして、相手から取材OKがでたら、お伺いする日にちを決めて取材に行きます
取材は基本的に一人で行きます。
というのも、まだ正式に番組でご紹介できるか分からない状況だからです。
取材では、色々な情報を集めます。
このときにお話を伺いながら、実際に番組で紹介できるかどうかを考えながらお話を聞きます
(取材の仕方については、スクールの受講生のみにお話していますので、ここでは省略させていただきます)
取材から戻ってきたら、集めてきた情報に基づいて提案書を書きます。
その際には「自分がどんなところがおもしろいと思ったのか」についてポイントを整理して書きます。
この提案書が提案会議で提案が通れば、晴れて番組として放送にできます。
しかし、この提案会議で提案が通るというのがなかなか難しいのです。
特に取材に慣れていない最初の頃は「どんなものがNHKの番組として成り立つのか」が理解できず、何度も取材に行っては提案する・・・という繰り返しでした
提案が無事に通過し、いよいよ今度は構成を練る作業に入ります。
取材をしてきたら終わりではありません。
ここから次の作業が始まります。
「どんな構成にすれば、視聴者の皆さんが共感する番組になるのか」
「自分が一番伝えたいところを表現するには、どんな演出がいいのか」
「おもしろいと思った部分の見せ方はどうするのか・説明はどうしたら効果的なのか」
あらゆる方向性からアプローチをしていきます
構成は、何度も何度も練り直します。
撮影前日まで、この作業は続きます。
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆