こんにちは
元NHKキャスター・相澤静アナウンススクールの相澤静です。
今回は、地方局の仕事についてお伝えします
以前もお伝えしましたが、地方局は分業化されていません。
いくつもの業務をこなすのが基本です。
そして、テレビ画面に出る仕事と企画や取材などの裏方の仕事の割合は1:9、もしくは2:8です。
圧倒的に裏方の仕事の方が多いのです。
アナウンサーの先輩から、そのような話は聞いていましたが、実際に働いてみると、聞いていたよりもずっと裏方の仕事が多かったです。
では、具体的に、NHKの地方局ではどんな仕事をしているのでしょうか。
まず、入局して最初に携わった仕事が「お知らせの作成」でした。
テレビ画面に出る「○○観覧募集」だとか「赤い羽根募金のお知らせ」だとか、そういった「お知らせ」の原稿を作成する仕事でした。
しかも、お知らせのネタを選ぶ作業から。
NHKは公共放送なので利益は追求できません。
そのため、公平性・公益性を重視してネタを決めます。
ネタが決まったら、その内容を取材します。電話取材です
まずは、テレビやラジオでご紹介したい旨を説明し、その後、日時や場所・料金・中身について詳しくお話を伺います。
その後、伺った内容を元に原稿を作成します
原稿が出来上がったら、次の作業は「文字情報=テロップ」の元原稿を作成します。
テレビ画面に出る文字情報を作成する専門の人はいるのですが「どんなタイトルにするか」「どういう文字の並びにするか」「どれが見やすい文字情報なのか」といったことをアナウンサーが決めて作成します。
そして、放送に出せる文字情報が完成したら、自分の書いた原稿の内容と合っているかチェックをします
この「お知らせ作成」がアナウンサーになって一番最初に関った仕事です。
そして、この仕事は、その後もずっと続きます。
「お知らせ」がなくなったなと思ったら新しいネタを探して原稿を作る。その繰り返しです。
最初は「アナウンサーなのに、そういう仕事があるの」ととてもびっくりしました。
しかし、実際にアナウンサーとしてテレビやラジオに出演する際に、自分で書いたお知らせ原稿なので読みやすい上、内容を理解しているので伝えやすかったです
地方局の仕事については、次回以降も続きます。
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