こんにちは
元NHKキャスター・相澤静アナウンススクールの
相澤静です。
今日は、NHK地方局で働くことのメリット~その2~についてお伝えします。
NHKで6年間働いた経験から言えることなのですが
NHKでは、番組制作に時間をかけることができます。
ニュースはスピードが命ですので
その日のうちに取材・撮影して放送が当たり前です。
しかし、番組制作はというと、アナウンサーやディレクターによって
いかようにも時間をかけることができるのです。
番組を制作するときには「なぜ今、この話題を取り上げるのか」がとても重要です。
一番いい旬のときに、その番組をNHKで放送する意味。
それが問われるのです。
私は、長いもので3ヶ月ほど取材に費やしました。
新聞記事で、その話題を見つけてから最初に取材をさせていただき
何度かお話をお伺いするうちに
「これを紹介する時期は今じゃないな」と思ったのです。
そして、放送に一番ぴったりな時期を選び
3ヶ月後に生中継をすることにしたのです。
3ヶ月も取材に通うと、皆さん方ともだいぶ親しくなります。
取材にお伺いする度に、色々なお話を話してくださり
時には一緒にお食事をすることもありました。
深く皆さんと関っていくうちに、自分自身の思いも徐々に強くなっていきます。
「この話題は、絶対におもしろいと思う
ぜひ、視聴者の皆さん、地域の皆さんに知ってほしい」
そんな熱い思いに変わるのです。
そして、何ヶ月も通いつめて出来上がったストーリーが無事に終了したときの充実感はなにものにも代えがたいのです。
アナウンサーを目指しているあなたにも、こんな、NHK地方局のメリットを体感していただきたいです
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